09:復活夢D
復活夢 --09
「キャゥン!」
甲高い悲鳴をあげて、マフィアの手に握られていた犬はくたりと脱力した。
その腹からボタボタと赤黒い液体が床へと落ちるのを見て、少年は流していた涙を止めた。
「…お前等がマフィアに手を出したがらねぇのと同じで、俺等もな、表の人間は傷つけたくねーんだよ。
―リッツォ、処分しとけ。」
「へい。」
喋りながら銀髪の男はもう一人の男に犬を渡す。そして銃を持つ右手でハンカチを取り出し、左手に付いた液体を拭った。
愕然として見上げる少年を見下ろして男は笑った。
「お前等が刺した部下の分、あの一発でチャラにしてやる。表の分は大人しくサツに自首しやがれ。」
アタッシュケースと犬を持った男が先に部屋を出ていくのを横目で確認して、銀髪の男は少年の前に置かれていた指輪を摘まみあげた。
「これから先、少しでもやんちゃしてみろ。その時はテメーらの腹に一発ずつだ。肝に命じとけ。」
「…い、犬は…犬は関係ない!」
少年の声に、男は頷いた。
そして嘲るような笑みを深めて、指輪をポケットに押し込んだ。
「ああ、テメー等に襲われた一般人だって関係なかったな。」
「………!」
「理屈を都合よく喚くな、小便たらしのベイビーちゃん。
それより、さっきの返事が聞こえねーぞ。」
「…わかりました。」
「ハッ、上出来だ。」
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2010/01/21
人を悪し様に扱うの、結構楽しいです。携帯で打ったので短いです。
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