07:復活夢D






 復活夢 --07





何事かはわからないけれど、少年達は持っていたアタッシュケースの中身を投げ捨てて、バタバタと部屋の入口へと走り出した。
皆の表情には焦りと…恐怖が宿っている。
荷物を検分してみてこの様子…やっぱりあのおじさん、ヤバイ人?
うーん…じゃあこのアタッシュケースの中身も盗品だったり?
でも少年達のあそこまで過剰な反応を見る限り、たかだか盗品っていうのはさほど関係ない無いかな。
慌ただしく階下へと駆け下りて行く足音を聞きながら、私はさっきまで少年達が座っていたソファへと歩み寄る。
雑多に積み上げられていたガラクタを足場してそこに登れば、ローテーブルに散らばっている中身を見ることができた。
穴が開いてる立方体の箱と指輪…これ、指輪が鍵なんじゃないの?飾りの大きさと穴のサイズ、丁度良いみたいだし。

…ま、私には関係ないか。

勢い余ってソファに転がっていた指輪をくわえて、私はソファから降りる。
これをおじさんの所に持って行けばこっちの意図もわかるだろ。

「…日本犬…?」

うっ わわわわ!びっくりした!
突然聞こえた日本語に慌てて振り返ると、部屋の入口に、さっき飛び出して行った黒髪君が立って…いや、その子の後ろにもう一人立っている。
黒髪君とは違う声だったから恐らく日本語は後ろの人だろう。
何をするのかと見守ってると、後ろの人が黒髪君をせっついて部屋の中へと入らせる。
見えた後ろの人は、やけに男前だった。
綺麗な銀髪にスーツを着て、左手に煙草をそして右手に拳銃を…。

わ〜…NOT一般人。

『左の壁に手を上げて座りな。…ハッ、随分カワイイペットだな。』
『…アイツはさっき…』

 パァン!

美人さんの言葉に何か言おうとした黒髪君に、美人さんは発砲した。
玉は、壁に穴を空けただけだ。

『…誰が喋れって言ったか?てめえにその権利があるわけねぇだろ。』
『…』
『逃げたっつーことは…お前等、誰に喧嘩を売ったか気付いたんだろ。チンピラ未満のガキにしちゃお利口な判断だが、所詮ガキの浅知恵だな。遊び回ったツケの集金に、随分な相手を引いたもんだ。』

話しはわかんないけど、煙草を吹かす姿がやけに様になっている。格好良い。
でも、この銀髪さんはおじさんの味方かどうかがわからない。

…どうしたもんか。












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2010/01/21

 こんな撃ってたら目立つってね。携帯で打ったので短いです。


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